体の中の微生物

今週のブログを担当します理学療法士の佐野です。いつもお世話になります。

タイトルだけ見ると何それっていう感じだと思います。

この本は土の中や体内(特に腸)にいる微生物たちの働きにスポットを当てた内容になっています。

微生物というのは空気中、水の中、土の中、人や動物の体の中にも住んでいて、顕微鏡レベルでしか見れないごく小さな生物のことです。カビとか細菌が代表的です。

植物やヒトの体が健康で生き生きと育つためには微生物の働きはとても大切で欠かせないものです。

近頃は腸内細菌や腸内フローラなど良く取り上げられており、腸活というものもブームになりました。ご存じの方もおられるのではないでしょうか。

これまでの科学では、微生物や菌というものは植物に対してもヒトの体に対しても「害のあるもの」としてレッテルを貼られがちでした。そのために「どうやって細菌を排除(退治)するのか」を中心に語られてきました。植物には殺虫剤や農薬、人の体には抗生物質を大量に投与し、とにかく細菌を撲滅させることが良しとされてきました。

確かに有害な悪玉菌の細菌もあります。でも全てではないんです。人の体に有益な細菌も発見されてきています。細菌と人が共に生きる、共生するということがスタンダードになってきています。

「微生物と共生する」というがこの本の最も大きなテーマです。

ところで共生ってどういうことか。

ヒトの体を例にとって言うと、細菌というのは内臓、特に大腸の中に沢山住んでいて大腸の粘膜を食べています。栄養を摂るために粘膜を食べるのですが、その時食べた代謝物として出てきた物質が人の体にとってはとても有益であったり、健康を向上するためには大事だったりするんです。

助け合って生きていくWin-Winの関係が最近微生物と人の関係なんです。そんな感じのことが書かれています。

体の内側から健康で美しくあるために是非参考にしたい内容でした。最後までお読みいただきありがとうございました。


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