こんにちは。今回担当させていただく作業療法士の岡本です。

六月は一年のなかで唯一祝日のない月です。梅雨のイメージが強いですが、これから来る暑い夏に備えて体力をつけていきましょう!

梅雨は、湿度が急上昇してさまざまなトラブルに見舞われやすくなる時期です。高齢者は特に注意が必要になりやすいです。

◯食中毒に注意◯

細菌は高温多湿の環境を好むため、気温が上がり始める梅雨の時期は、カンピロバクターや黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌による細菌性の食中毒に気をつける必要があります。細菌が食品や料理、調理器具に付着して増殖し、食中毒の原因となります。買い物から帰ってきたあとは食材をすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れて、調理の際は食材の中まで十分に加熱することが大切です。高齢者は一度に食べる量が少なく、多めに調理して作り置きすることがありますが、料理はなるべく1回で食べきれる量だけ作り、調理後は早めに食べるようにすることが予防になります。残った分は室内に置いたままにせず必ず冷蔵庫に入れるようにしましょう。

◯皮膚トラブル◯

梅雨の時期は気温と湿度が上がるため、高齢者の肌トラブルにも注意が必要です。布団の中は湿気や汗で湿度が上がり、皮膚が不潔になりやすくなります。不潔になった皮膚と布団とで摩擦が生じると、床ずれを起こしやすくなります。また、おむつや尿とりパッドも同様で非常に蒸れやすい状態です。寝ているとき、座ってるときなど、同じ部分に圧力がかかると、梅雨時はいつも以上に床ずれが発生しやすくなります。赤くなったりかぶれたりしていないかなど皮膚状態をこまめに観察し、清潔を保つことが大切になります。エアコンの除湿機能にも注意をしてください。湿度を下げようとエアコンのドライを使うと、肌が乾燥して痒みの原因になることがあります。そのような場合は、保湿剤などでスキンケアをしましょう。

◯低血圧による体調不良◯

低気圧になると、気圧の変化に対して体が調整しようとするため、結果として自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、高齢者のADL(日常生活動作)低下につながるさまざまな症状が現れることがあります。

・気分が憂鬱になる・体がだるい・疲れやすい・風邪をひきやすい・頭痛・食欲不振など

膝や肩などの関節に痛みがある人や神経痛を持っている人は、症状が悪化することもあります。梅雨の時期は、いつもより体が疲れやすくなったり、不快な症状が出やすくなったりします。この時期は注意が必要という認識を持って、十分な休息や睡眠をとるように心がけましょう。

◯外出機会の減少によるフレイルのリスク◯

雨が降ると高齢者は転倒のリスクが高まるため、雨の日は外出を控えた方が好ましいという考え方があります。その一方で、雨が続いて外出の機会が減ると、運動量が減少するというマイナス面もあります。活動量が減ると筋力の低下によってフレイルの状態に陥り、生活不活発病を引き起こす恐れがあります。食欲の低下による低栄養や筋力・体力の低下、体を動かさないことによる睡眠の質の低下などを予防するするためにも運動を心がけるとよいでしょう。運動は、室内で安全にできる体操をするほか、室内の掃除を高齢者本人がするだけでも効果的です。高齢者がなるべく身体を動かす機会を意識して作るとよいでしょう。また、外出が減り他者との交流の機会が少なると脳への刺激が少なくなり、認知機能の低下につながることも問題です。家族や友人と電話するだけも効果があります。介護サービスのスタッフと会話するなどして、誰とも話さない日をできるだけ減らしましょう。

梅雨の時期に起こるさまざまなトラブルはQOL(生活の質)を低下させるきっかけとなることもあります。対策をして梅雨を乗り切りましょう!

半年以上バリカンは嫌ではさみで少し切るだけしかカットしてくれなかった息子もさすがに暑くなってきたのかやっと刈り上げさせてくれたので、すっきりした髪型で夏を迎えることが出来そうです☆


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